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【絵本】『もうぬげない』を読み聞かせして気付く。前向きに生きる力を育むは親の務め

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はい、のねたです。

突然ですが、皆さんは服が上手に脱げなくて急にキレ出す現代の若者を見たことがありますか?

私は家の中で毎日のように見ていますが、「若さゆえの過ちかな…」と冷静に分析しております。

筆者紹介

とは言いつつも実際問題、年端も行かぬ子ども達にとって、上手に服を脱ぐという作業はなかなかどうして難しいものです。

悩める親

服を上手く脱げないことをキッカケに、キレやすい不良になったらどうしよう…

そんな悩みを抱える親御さんは少なくないはず。しかし安心してください。

今回ご紹介する絵本『もう ぬげない(ブロンズ新社)』をお子様に読み聞かせすれば、

愛する我が子

服が上手に脱げなくてもいいんだ!僕、生きてていいんだ!

と、自己肯定感爆上がり間違い無しです。

『もう ぬげない(ブロンズ新社)』 の著者情報

作/ヨシタケシンスケ

  • 1973年、神奈川県生まれ。
  • イラストレーターとして児童書の挿絵、装画、広告美術など多岐にわたる分野で活動。
  • 『もう ぬげない』では下記の賞を受賞。

ボローニャ・ラガッツィ賞2017 受賞
第9回 MOE絵本屋さん大賞第1位
第7回 リブロ絵本大賞 入賞
第5回 街の本屋が選んだ絵本大賞
第9回 この本よかっ! 第1位
第26回 けんぶち絵本の里大賞
第5回 静岡書店大賞児童書新作部門 第1位

のねた

ちなみに過去には、この絵本を紹介したツイートがバズり、一気に有名作品になりました。

子のみならず親もハマる!『もう ぬげない』 のあらすじ

タイトルと表紙からお察しのとおり、服が脱げなくなった子どものお話です。

罠とか呪いとかそういう類ではなく、単純に1人で服が脱げなくなった子ども特有のあるあるを題材にしています。

あらすじ
絶望の始まり

「ぼくのふくが ひっかかって ぬげなくなって もう どのくらい たったのかしら」

1ページ目から主人公の『ぼく』が絶望の淵に腹丸出し状態で立っている。

どうやら母親にお風呂を急かされ、服を脱ごうとした際、上着が首の部分で引っかかってしまったようだ。

「ひとりで ぬぐから だいじょうぶ!」

そうは言ったものの、一向に脱げる気配がない。

「このまま ずっと ぬげなかったら どうしよう。ぼくは このまま おとなに なるのかな」

あらすじ
希望の光

己の無力さに絶望し、大の大人ですら打ちひしがれてもおかしくない状況。

しかし『ぼく』は今の現状を受け入れ、未来に光を見出す。

「まえは うっすら みえるし、なんとか なりそうな きもするね」

あらすじ
心を燃やせ

「そうだよ!ふくが ぬげないんだったら、ぬがなきゃ いいんだ!かんたんなことじゃないか!」

一度は折れそうになった心に再び火が灯る『ぼく』。

そして後の生活、ひいては将来のことを考え始める。

色々と支障はありそうだが、彼はめげない。

「俺は俺の責務を全うする!」
「うん!だいじょうぶ!ぼくは ずっと このままで いよう!」

あらすじ
絶望、再び

未来のビジョンが明確になったは良いが、段々とお腹が冷えてきた『ぼく』。

されど、ここまできて母に助けを求めては一族の面汚しも良いところ。

「あ!もしかしたら さきに ズボンを ぬいじゃえば いいんじゃない?」

思いつく妙案。

しかしそれはまごうことなき悪手だったと気付く。

ズボンも途中で脱げなくなり、ついには立つことすら出来なくなってしまった。

「もう おしまいだ…」

あらすじ
女神の慈悲

その場に現れたのは『母』であった。

一瞬で全てを察した彼女は、流れるように『ぼく』の服を脱がせ、風呂に入れ、パジャマに着替えるよう促す。

「…けっきょく いつも おかあさんの いいなりだ」

その気になれば自分のことくらい全部自分で出来る。

そう、『ぼく』はまだ本気を出していないだけなのだ。

この後、捧腹絶倒呼吸困難必至のオチが待っていますが、さすがにネタバレが過ぎますのでここでは伏せておきます。

およめ

ハードルの上げ方がエグい。

ただ面白いだけじゃない!『もう ぬげない』で学ぶ大切な事

『 もう ぬげない 』 で学べる大切な事は、子どもの目線親の目線でそれぞれあります。

順番に解説しますね。

子どもが学べる事:豊かな想像力

子ども目線では豊かな想像力(考える力)を学べます。

あらすじでも触れましたが、『ぼく』は服が脱げないという状況を素直に受け入れ、今後の生活で困りそうなことを想像します。

そして同時に、その対処方法も考えるのです。

お子さんへ読み聞かせする際はぜひ、

親御さん

〇〇(お子さんの名前)なら、こういう時どうする?

と聞いてみてください。

「わかんない!」とウチの息子のように即答するかもしれませんが、

親御さん

じゃあ、もし急に窓から血まみれ髪の長い女が入ってきたらどうする?

といった感じで、具体的な状況を想像させてあげると答えやすいかもしれません。

そういった何気ないやり取りが、子どもの想像力を豊かにしてくれることでしょう。

ちなみにウチの息子の返答は「目にパンチする」とのこと。

のねた

服が脱げない設定をまるで無視しつつ、まさかの先制攻撃。

親が学べる事:自立心の尊重

親目線で学べることは、『子どもの自立心を尊重する』ということです。

子どもの自立心とは

身近な環境に主体的に関わりさまざまな活動を楽しむ中で、しなけらばならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信を持って行動するようになる。

引用元:保育所保育指針解説

育児をしている親御さんなら誰しもが経験あると思います。

子どもが1人でやろうとしている事に良かれと思ってついつい手を出しちゃうこと。

のねた

時間に追われている時などは特にありがちですよね。

しかし、それでは子どもの自立心はなかなか育ちません。

『もう ぬげない』の『ぼく』のように、子どもなりに色々と考えている事があるのですから。

少なくとも子ども自身が「じぶんでやる!」と言っている時は、この絵本の母親のようにそっと見守る事も大切です。

じぶんでやる! 」と言った事が1人で出来ると、その子の自信にも繋がり、段々と自立心が育っていきます。

【影のサポートに徹する】それが子育てにおける、親の最も大切な務めの1つと言えるでしょう。

ちなみにウチの息子に「自分でやって」と言うと、高確率で「できない~」と返ってきます。

のねた

決して自分の力量を過信せず、勝てない勝負はしない精神。

まとめ:『 もう ぬげない』作者が本当に伝えたい事とは

『 もう ぬげない 』で学べる大切な事
  • 豊かな想像力
  • 自立心の尊重

『 もう ぬげない 』を読み聞かせすることで、子どもの前向きに生きる力を育むは親の務めという事が理解できたと思います。

つまるところ、この絵本で作者が読者に伝えたかった事とはズバリ、

逆転の発想を常に思考しなさい

ということ。

人生を生きる上で、不安や恐怖は付き物だ。しかしそれらは捉え方次第でいくらでも『幸せ』に転換できる。服が脱げない?なら脱がなきゃいい。キミのキュートでナイスなボディにみんながメロメロさ。

きっと作者は本書を通じてそう伝えたかったに違いありません。

逆転の発想で人生は常に好転するという教訓、愛する我が子に教えてみませんか?

絵本選びに迷った際は、ぜひ『もう ぬげない』をどうぞ。

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